2009.10.13 Tuesday
「光の教会 安藤忠雄の現場」 平松剛
安藤忠雄について何も知らない頃、(ただ「カッコイイ建築を見て回りたい!!」という理由で)カーサブルータス(別冊ブルータスだったかも)をリュックに入れ、90ccのバイクに乗って、近畿地方にある安藤忠雄建築(狭山池博物館、近つ飛鳥博物館、司馬遼太郎記念館、サントリーミュージアム、姫路文学館など)を見て回ったことがあります。
その中で一番印象に強かったのが「光の教会」です。
コンクリートの隙間から漏れる光の十字架。この教会の信者さんたちの文化レベルに震ええ(建物の中は少し寒かったのもあります)がきました。
あれから10年近く経ち、まさか自分が古本屋になり本のブログを書こうとは思いもよらなかったですが、、、
多忙な建築家。建築家のこだわり過ぎについていけない施工主。資金難。作業の遅れ。
一生に1度あるかないかの安藤忠雄建築の施工主(ほとんどの人はないですよね)の立場から書かれたこの本は、ページ数の多い本でしたがとても興味深く(読む始めるまでには勇気がいりましたが)読み始めてからは気持ちよく読めました。